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選択肢 (ルルライルル:?編)


記憶が戻る前、ルルーシュとこんな話をした。
選択肢が一つでも違っていれば、ここに自分はいなかった。
けれど、大切なものは何も変わらないと。


もしあのとき、自分がギアスを手に入れていなかったら?

ふとひとつの疑問が思い浮かぶ。
そうだ、もしあのときギアスを手に入れていなければ
僕は、兄たちに虐げられ、寂しく死んでいったのだろう。
あの遺跡で眠ることもなく、母と妹を殺す事も無く、ただ、過去の人間となっている。
きっとそれが普通だったんだろう。
そもそもギアスは王の力。人ならざる力だ。
僕が普通の人であったならば、遺跡で幾年も眠り続けるなどありえない。
歴史上の過去の人間になる。それが僕のたどる道であるはずだった。

けれど僕は人ならざる王の力を手に入れてしまった。
それゆえに死ぬことさえ許されなかった。
過去の人間になったことになっているけど、違う。
僕は現在(イマ)をいきる故人となったのだ。

でも、もしあのとき自分がギアスを手に入れていなかったら、

アッシュフォード学園の仲間にも、黒の騎士団の仲間にも、ゼロ…ルルーシュにも出逢えなかった。
…確かに自分は母と妹を守るどころか殺してしまった。
でも、今は大切な仲間がいる。
あの時の選択肢を間違えていたら、その大切な仲間に出会えなかったんだ。
そう考えると選択肢が違ったら、僕の大切なものは変わってしまっているんじゃないか?

するとタイミングよく、ルルーシュが近くにいた。
なので話しかけてみた。

「あのさ、僕はやっぱり選択肢は大事だと思うよ。
あのとき僕が違う選択肢を選んでいたら、僕は大切な仲間に、君に、会えなかったから」
「ああ、あのときの話か。…でも、そうかもな。
違う選択肢を選んでいたら、俺もお前に出逢えなかったからな」

ルルーシュは綺麗に笑ってみせた。
それにつられて僕も小さく笑った。
ああ、あのときギアスを手に入れていてよかった。
君に出会えて、よかった。



(これをえらんでとても後悔したけれど、同じくらいに感謝したいよ)






…文章がうまくまとめられませんでした。
もはやなにもいえませんねorz
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